Diva’s night vol.1 at D.III

ニコンファンが喜びそうな店名のライブバーです【笑】今回初めて行ったのですが、当初は偏見によりあんまりいい印象を持っていませんでした。おしゃれなお店がそんなにない西中島。桃色な一角が余計に印象を悪くしてしまいます。

が、『失礼しました。脱帽です』というお店でした。

お店のホームページでは『音と照明、映像 それ以外の所でも、かなりのこだわりで創らせて頂きました』とありますが、お食事とお酒とスターバックスカフェばりの固い椅子以外については全くそのとおりでした。

機材がすばらしい。この日使用していたキーボードは3台。KORG TRITON, M1かな??(座った角度によりよくわからんかった【汗】)とローランド。えぐみのある音(なんだそりゃ??)やオルガン系をTRITONに、PAD系とクラビネット系をもう1台のKORGに割り当て、ピアノ、エレピをローランドに割り当てるというごく自然に感じられるフォーメーション。これだけでロック・ポップス・ブルース系、どれにも素直に対応できそう。

スピーカーはBOSE製で、アンプの良さも手伝って、低音から高音までバランス良く、かついい音が出ていました。分解能が良すぎてPAD系のちょっとざらざらした感じがよくわかってしまうくらいです。

スポットライトは3色LEDのものを10本以上使っていました。写真を撮ることもあり、ステージの照明はとても気になるのですがこれも素晴らしい。これによりカラーフィルムより微妙でクリアな色が出そうです。個人的にはミラーボールはいらないかな。

ステージのバックには大型液晶テレビが備えられていました。今回は使っていなかったけど、VJ的な使い方もできそう。やったことはないけど、こういうとこでVJをやったら楽しそうです。

ウィークポイントはお酒の入れ方と料理だと思いました。お店自身認識しているようなので、是非勉強してもっといい店にしていただきたいなーと思いました。また行ってみたいお店です。

さて今回はそのタイトルからわかるように5人の歌姫(直訳すると著名な女性歌手)の競演だったのです。なんといってもバンドの演奏が素晴らしい。ロックやポップスが聴けるお店でここまでのレベルはなかなかないんじゃないかと思う。ドラムは(少々乱れはあったものの)リズムをきっちり刻み、キーボードは曲調にあわせ3機種と複数のプログラム(=音色)から曲にあった最適なものをチョイスしピアノ技術に裏打ちされた演奏にほっとし、ギターは普段めだたないけどここぞというところでさほどノイジーではない音だけど格好いい早弾き、地味だけども縁の下の力持ちという感じのベース。いずれも申し分なかったので、安心してボーカルに集中できるという感じでした。このような感触は久しぶりです。

ボーカルはというと皆さん当然ながらカラオケでうまいよねっていわれる以上の技術をもっていました。演奏もそうだけど、ボーカルはうまいだけではおもしろくない。(『お上手ね』で終わっちゃう) 個人的にはその人の人生に基づく喜怒哀楽が表れないとおもしろくないと思うんだけど、若い歌姫にそれを望むのは難しいのかも知れない。ただ、演奏もボーカルもうまかったこともあり、楽しい時間となりました。

何よりも邦楽が聴けたのが意外でした。単にアメリカ・イギリスかぶれなのか?本当に格好いいと思っているのか分からないんだけど、この手のバーでの演奏は結構洋楽と言われるアメリカ・イギリスをはじめとする曲が多いですね。しかしこの日はMISIA(和製R&Bとしては人気があるのか数曲やっていた)や荒井由実(『やさしさに包まれたなら』だったと思う)もあり、ちょっとほっとしました。

最も意外だったのが、テレサ・テンの『つぐない』。唯一聴く演歌(!?)といっても良く、かつとても好きでCDも持ってるテレサ・テンなんですが、その代表曲をやってくれました。アレンジは解釈不能なところが何点かあったけど、思い入れのある曲ということもあり感動も一入でした。

ちょっと気持ちがマイナスにぶれたのが、『そんなに無理してこんでもいいのに』という一見気遣いの一言。私は何かに打ち込む人が好きなのと、その頑張っているところを見て元気をもらってるんだけど…すぐ忘れよう (^^;;

次の日は仕事ということもあり、早めに切り上げてしまいました。今日はよく寝られそうです。