なんのこっちゃ?という表題。
ミュージシャンの多くは写譜していますね。みんな何を使っているんでしょうね。ちらっと見ると、まわりではローラーボールや水性ペン及びペンシルが多い気がするけど、統計的にどうなのかは把握していません。
文房具にこだわりのある方ならカリグラフィーペンを使っている方もおられますが、私がお勧めしたいのが万年筆。ただし、普通の万年筆ではなく、ペン先が『ミュージック』という種類のもの。
[img_assist|nid=851|title=#3776のペン先|desc=ミュージックニブはスリットが2つ入っています。 これにより、ねじれによる接地面積の変化が少なくなるようになっていたり、インクが潤沢に提供されるようになっています。 ただ、使用しているインクがセーラーの『極黒』を使っているせいか、インクフローは渋めですね。 ペリカンはドバドバと供給するのに比べたら対称的です。|link=node|align=left|width=320|height=240]
通常の万年筆はペン先にインクを導くスリット(切割りという)が1本入っているんだけど、『ミュージック』は2本入っていて、インクがより沢山紙に送られるようになっているのです。ペン先は平べったくなっていて、縦に書くと線が太くなり、横に書くと細くなるようになっています。線は太いので沢山のインクをペン先に供給する必要があるのだけれども、切割りが2つあることでより沢山のインクが供給できるようになっています。また、ペン先は3つに分かれることにより、平べったいペン先の割にはねじれ具合に対する許容度が大きい。
この万年筆に黒のインクを入れれば、くっきりめりはりの効いた楽譜が書ける
はず。ペンシルの場合はくっきりしていないので、個人的には好きじゃないですね。またこすれに弱いからコピーして使用している方もいたような。ボールペンやローラーボールは線に変化があまりつかないから、メリハリが欲しい人には物足りないかも。
[img_assist|nid=850|title=#3776|desc=プラチナ万年筆さんの『#3776<ミュージック>』です。 ぱっと見た感じはどうしてもモンブランを連想してしまいますが、使い勝手はなかなか。 セーラーの『極黒』というインクの性質からなのか、少しインクのフローが良くない気もします。 よって、ツバメフールス紙に書いた場合はカスレが目立つことがあるのが難点だな。|link=node|align=right|width=320|height=240]
ちなみにミュージックと言われるペン先はパイロット、セーラーからも発売されていますが、人気があるのはプラチナの『#3776<ミュージック>』と言われるモデルらしく、私も購入したのだった。デザインは正直なところ、あまり好きにはなれない。どうしてもモンブランを連想してしまうボディと色気がないところが改善してほしいところ。また、ボディがいかにもプラスチックという感じがしてなりません。安っぽい。(というか安いんですけど)ただ、使い勝手はなかなかのもの。国産品を見直しました。
音符は縦線が細いので少し握り方を工夫しなければいけないけど、何回も線をなぞったりしなくても線の強弱がつけられるのがいいですね。
線が太いので漢字は少々大きめに書く必要があるけど、教科書体っぽく書けるので一瞬字がうまくなったのかもと錯覚してしまうかもしれません。ただし、ちょっとくどくも感じられるかもしれず、署名くらいにとどめ、本文を書くのは控えたほうがいいかもしれませんね。
[img_assist|nid=852|title=#3776 試し書き|desc=#3776<ミュージック>でツバメフールス紙に書いてみた。 比較も兼ねて、ペリカンの万年筆も使ってみた。 ツバメフールス紙はインクをあまり吸わないこと、ミュージックニブの扱いに慣れていないところがあり、掠れ気味になっている部分も…|link=node|align=left|width=320|height=240]