Eye-Fi Share VideoというSDカードを購入しました。一言で言うと、デジカメで撮った写真を無線LANでPCや画像/動画共有サイトに転送するツールです。外見はSDカードだけれども無線LANを内蔵しているのです。
撮った写真をデジカメ本体か取り出して、カードリーダに接続して、PCにコピーして。。。そんな一連の作業すら面倒臭いという人にはぴったりかもしれません。かくいう私も面倒臭いと感じる一人です。
この商品は、予め専用ソフトをPC(MS-Windows/Mac)に入れ、無線LAN環境につないでおくことで、Eye-Fiカードを入れたデジカメで写真を撮ると、Eye-FiカードからPCに撮った写真が転送されるというものなんです。なかなか便利。加えて、WEBアルバムや動画を扱っているサイトに自動的にアップロードする機能もあります。その機能は使用していませんが、どんどん写真をアップロードしたい方には便利な機能なのかもしれません。
==購入にあたって==
近くのヨドバシカメラで購入しました。そこも定価売りだったため、ポイントがつくヨドバシは割安だったためです。直感的には『こんなややこしい商品を扱って大丈夫なのかな?』と思っていたのだが、案の定レジで『○×社のデジカメじゃないですよね?』とか『まず動作確認をお願いいたします』と釘をさされたくらいなので、問い合わせが多いんでしょうね。実際、デジカメの機種によってはうまく動作しないこともあるようです。ともあれ、無事購入し、スキップしながら帰宅したのでした。
==セットアップ==
パッケージはこんな感じ。
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右側のオレンジの部分を引っ張ると、左側からSDカードアダプタとEye-Fiカードがあらわれる。ちなみに早速Eye-Fiを使っていたので写真にはEye-Fiカードは写っていない【笑】
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Eye-Fiカード内にPC用のソフトが入っているので、これをインストールします。ちなみにデジカメ写真を格納するという点では通常のSDカードと変わりません。よって、フォーマットをするとEye-Fi内のソフトは消えてしまうので、少し注意が必要です。ただ、ホームページには同じソフトがありますから、フォーマットしても大丈夫です。
Eye-FiカードをPCにさして専用ソフト (Eye-Fi Manager) を起動すると各種の設定ができます。無線LANのアクセスポイント等の設定を行います。基本的にはアクセスポイントを介してPCとEye-Fiカードが通信を行います。PCとEye-Fiカードが直接通信を行う『Ad-hoc』には対応していないのが玉に瑕。例えば外出先で使いたい場合、外出先にアクセスポイントがなければ(基本的には)使えません。これを回避するため、持ち運びが出来、バッテリーで駆動できる無線LANルータを一緒に購入する人が多いようですね。でもMacなら大丈夫。Macの機能を使えば、MacとEye-Fiを直接接続することが可能です。
==デジカメで撮ってみる==
設定が無事終われば、あとは快適に使用することができます。例えば部屋でのブツ撮りでは、リアルタイムに大画面で出来映えを確認することができます。外で撮った場合は、Eye-Fi Managerを起動してデジカメの電源を入れて暫くすると撮り溜めた写真を転送してくれます。
外出先でもリアルタイムに大画面に映すことができるので、工夫次第で色々な使い方ができそうです。
気になる転送時間は最初のPCとの接続に15秒くらい、その後1枚あたり3~5秒で1枚の写真を送るという感じです。最初の1枚目は表示までには20秒くらいかかることになるんだけど、その後は割と快適と感じています。
個人的な欠点としては、転送するファイルの種類が限られているということ。致命的なのがRAWファイルを転送してくれないと言うことです。普段からRAW画像で撮ることが多いので、なんとかしてほしいところです。商品紹介&インタビュー記事ではRAWファイルの転送に関する要望は多く、対応の視野に入っているとのこと。難しくない対応なんだし、早く対応して欲しいものですね。
==MacとEye-Fiカードを直接接続する==
基本的にはアクセスポイント経由で接続しなければならないが、Macなら直接接続することも可能。ただし、若干UNIXの知識が必要になる。
(1) システム環境設定をひらく。左上のリンゴのマークを押すと『システム環境設定…』があらわれるので、こちらをクリックすれば良い。
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(2) 『共有』をクリックし、左側の項目のうち『インターネット共有』を選択する。
(3) 『共有する接続経路』をEthernetなど、ネットに接続しているポートを選択、『相手のコンピュータが使用するポート』を『AirMac』にする。Ethernetを選択した場合はLANケーブルをルータに接続すること。左側のインターネット共有のチェックボックスを押すと『インターネット共有機能を開始してもよろしいですか?』と聞いてくるので、開始を選択する。
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(4) (3)を行うことで、/etcの下に『bootpd.plist』というXML形式のファイルが作成される。このファイルをターミナルを使って修正する。
$ cd /etc
$ sudo cp bootpd.plist _bootpd.plist
$ sudo vi _bootpd.plist
『reply_threshold_seconds』のの項目を『
『
$ sudo chmod 644 _bootpd.plist
このあと、いったん、インターネット共有を解除する。更に
$ sudo cp _bootpd.plist bootpd.plist
としたあと、再度インターネット共有を有効にする。これにより、修正したbootpd.plistを使ってインターネット共有が有効になる。ちなみに_bootpd.plistはバックアップの意味で作成しているだけなので、不要であれば削除して良い。
本来であれば、bootpd.plistを修正しなくとも良いはずなのですが、これをしないとEye-Fiにつながらない。chmodにより読み込み専用属性にすることで、インターネット共有開始時、編集したbootpd.plistを使用するようにしています。
この後、Eye-FiカードをMacにさし、無線LANのアクセスポイントを追加すれば
良いです。アクセスポイントとしてMacに割り振っているコンピュータ名があ
らわれるはず。これを選択すれば、『Eye-Fi−Mac(AirMac側)−Mac(Ethernet
側)-インターネット』という経路で接続され、インターネット上にある
Eye-Fiサーバと通信し、設定が受け付けられます。設定がすめば、もう
Ethernetはいりません。外に持ち出して、インターネット共有している状態の
Macに接続することができるようになります。素晴らしい〜。