上原ひろみのコンサートの興奮が冷めない

昨日の上原ひろみのコンサートの興奮がまだ冷め切らない。思い出すと、またぐっと胸が熱くなってくる。

圧倒的な演奏力、表現力、曲の構築力。。。どこをとっても最高です。ただし、1つだけ言えることは、こんなに素晴らしい音楽だけれども、万人に受け入れられないかもしれない面もあります。もちろん私は大好きです。

上原ひろみは本当にやりたい音楽をやっていて、より自分がやりたいと思えることを模索しているように思えます。それは、媚びない音楽であるが故に受け入れられない人たちがいるかもしれないですが、圧倒的な実力をバックボーンに彼女なりの最高な音楽を聴かせてくれます。

ツアーパンフレットに直筆で書かれた一文。『今年1年の西遊記のような旅の経験を引かし、さらなる音楽の天竺を目指して、一日一日を大切に、その日その場所でしか起きない奇跡を求めて、一音入魂していきたいと思います』ありきたりかもしれないけど、音楽に対する思い入れがひしひしと伝わってきます。

ところで彼女の演奏にはピアノとキーボードが欠かせません。そして、ギターが欠かせないと思うのです。

キーボードはクラビネットっぽい音と少々ノイジーなシンセサウンド。このシンセサウンドとギターが競演してヒートアップしたりします。彼女の圧倒的なテクニックを前に、ギタリストもヒートアップ。これも醍醐味。

演奏は基本的にはクラシックの奏法だと思うけども、ジャンルにとらわれずに曲をチョイスします。

上述はロックやアバンギャルドな音楽で多く見られます。こういった、様々な音楽を披露するので、好きになる曲、そうでない曲、上原ひろみが好きになる人、そこまでは感情移入できない人とに分かれるようにも思えます。

『ビヨンド・スタンダード・ツアー・エディション』のライナーノーツには坂本九の上を向いて歩こうについて触れられています。アメリカのビルボードで3週連続チャート1位を獲得したけど、タイトルは『SUKIYAKI』。びっくりするのは(ライナーノーツを読むまで知らなかったんだけど)ベルギーやオランダでは『忘れ得ぬ芸者ベイビー』というタイトルだったということ。これについて

「曲といい、詞といい、あれほど素晴らしい曲がスキヤキではひどすぎます。この曲をスキヤキでないことを私は世界中に示したい!」

とあります。これだけでもどれだけ彼女がジャンルを問わず、いいものはいいと認める方なのかが分かります。

全然まとまりがないけれども、こんな上原ひろみの音楽と音楽観が、私は好きです♪

普段から乱文・駄筆だけど、興奮が冷めたらもう少しまともな文章が書けるかな?【汗】