Quiet Stormというソウルバー

久々にバーに行ってきた。

なんだか仕事が忙しく、バーに呑みに行く機会がありませんでした。今週は土曜日も仕事で若干早めに終わったこと、日曜日は休みだから飲んでもいいかなという気持ちになり、ふらっと寄ることにした。

普段はジャズバーが多いけど今回はあんまり意識して行ったことのないソウルバーに。はじめて行くお店は緊張しますねー。きっと大多数の人はワクワクしながら入るんでしょうけど。扉のノブに手をかける。考えること数秒。扉を惹くとあっけなく開く。ガラガラ…

緊張しながら入り口に使い席につく。放流された鮎みたいに馴染めません。ひとまずバーボンを注文する。誰の曲か分からないけれども、心地よい曲が流れる。マスターの趣味なのか!?それともソウルというジャンル(とカテゴライズできるのか知りませんが)がそうなのか?ドラム隊、ベース隊が忠実に地道に演奏し、ボーカルが自分たちが持っているテクニックをさりげなく駆使して聴かせる。

お酒を楽しみながら聴いているうちに徐々に店内の雰囲気に溶け込んでいく。ようやく周りのことに気が回ってくる。カップルが1組、一人で来ている人が3人。マスターと何やらうんちくを語っている人がいたけど、あんまり好きじゃないかな。

そうこうしているうちにカップルに話しかけられ他愛もないことを話す。なんでも東京から来たらしいけど賑やかだ。確かに大阪弁は話していなかったけどそのへんの大阪人よりよく喋るなあ。飽きた頃にカップルがやってくる。興味がそちらにうつったみたいで解放されたのでした。

店内にCDが沢山置かれている。ジャケットが目に入る。mixiの写真画像と同じものがあるなあとか分かる程度。『Marvin Gaye』知らんなあ~。そんな感じなのである。知らなさすぎやねぇ。

すっかり落ち着いた頃にバーボンのおかわり。普段は『Blanton』を飲むんだけど、マスターのおすすめで同じ醸造所(と言っていたかな)で作られたものをチョイス。なかなかうまい。と味わっているうち、新しく入ってきたカップルに飽きたのか!?またまたカップルがからんできた。

客『ここはじめてなの?』

私『そうそう』

客『よく来れたわよねぇ』

私『そうそう、教えてもらってきたんです。ここははじめてですか?』

客『そう、東京から来たんだけど、ここに連れてきてもらったのよぉ』

酔っていたせいかあんまり覚えていない。ただ、よく笑っていた気がする。キョロキョロしていたからだろうか。マスターが『○○さんのお友達ですか』と切り出した。その旨を伝えると一枚の写真を出してきた。

マスター『この写真を撮られたんですか?』

私 『そうですよ。』

マスター『そうですか、この写真、とても気に入ってはりましたよ。ところであの時のライブでゲストで出てきた男性ボーカルが出てきたら雰囲気が変わりましたよね。うまかったですよね』

私 『空気が変わりましたよね』

マスター『あの時のライブ、まだビデオができあがっていないんです』

そろそろ終電が近くなってきたかなぁ~と気になり出した頃、最後に入ってきたカップル同士の口論がはじまった。なんだか空気が重い。

ところで私はバーでもレストランでも、行ったら厨房やカウンターを注視してしまう。この日も例外ではなかった。私が気になったのはタバコです。特にコックさんがタバコを吸うのは良くないと思っています。バーテンダーがタバコを吸うのもあんまり気持ちよく思っていなかったのですが、ちょっと仕方ないのかなーという気にもなりました。しらふで酔っぱらいの相手をするのはかなり大変だ。

カップルが口論を始める。口調は穏やかだけどピリピリしている。男性側の女性関係に付いてらしい。明らかに女性が言うことは正しい。男性はやりこめられてきたが、途中で逆ギレの様相を呈してきた。店員さんは相づちをうつ。冷静に見えるが心穏やかではなさそうだ。

おおーこれは退散だ。そう思って帰ろうかなと考え始めた頃『空気が重いよねぇ。こっちはこっちで楽しく話そうよぉ』そう東京のカップルの女性が話しかける。楽しく話をしているうちに終電8分前。耐えられなくなり退散

そんなこんなで久々に楽しく過ごしました。いつも行くジャズバーではテーブルに座っているのにあまり他人と話をすることはない。なので、より新鮮に感じられた。このお店はお店が雰囲気を作り、お客さんが支えているよなあ~と感じた次第です。