ジャズが出てくる小説

といえば、村上春樹さんの小説が思い浮かびます。
まずこの方の小説には必ずといっていいほど音楽にまつわる何らかのシーンが出てきます。
それはポップスだったりジャズだったりします。

ジャズを聴くきっかけになったのはいくつかあるけど、そのうちの1つが彼の小説です。
読んでいるだけでとてもそのミュージシャンや曲が気になるんです。

魅力的なのはそのはずで、彼自身がとてもジャズを愛しているんですね。
小説『風の歌を聴け』でデビューするまでジャズ喫茶をきりもりしていたんですね。
『村上春樹堂』では
「…いつまでも居候をしているわけにもいかないので、女房の実家を出て、国分寺に引越した。
どうして国分寺かというと、そこでジャズ喫茶を開こうと決心したからである。
はじめは就職してもいいな、という感じでコネのあるテレビ局なんかを幾つかまわったのだけど、仕事の内容があまりに馬鹿馬鹿しいのでやめた。
そんなことやるくらいなら小さな店でもいいから自分一人できちんとした仕事をしたかった。
自分の手で材料を選んで、自分の手でものを作って、自分の手でそれを客に提供できる仕事のことだ。
でも結局僕にできることといえばジャズ喫茶くらいのものだった。
とにかくジャズが好きだったし、ジャズに少しでもかかわる仕事をやりたかった。…」
と書いています。

気になる方は、以下のページを見てみてはいかがでしょうか。
小説に出てきた曲やアルバムを簡潔に説明しています。
今見ると『おーおー持ってる持ってる』というもの、『気になるなー』というもの、、、色々ありますよ。

◆参考URL
[http://www.ne.jp/asahi/katzlin/delight/index.htm KATZLIN’S DELIGHT ]

[http://www.ne.jp/asahi/katzlin/delight/music/jazz/murakami/murakami.htm 村上春樹で聴くジャズ ]

オーケストラ的な仕事とジャズ的な共同作業

一応『jazz-love』なんてたいそうなURLを持ってるのでなるべくジャズにちょっと結びつくネタで…

仕事に限った話でもないけど、何人かで何かを作り上げたり目標に向かって進む時、強引な見方をすると、オーケストラ的だったりジャズ的だったりする。

まずオーケストラ。
ご存じのとおり、指揮者の指示が絶対です。
みんな指揮者のとるテンポに合わせ、楽譜に書いてあるとおりの演奏をします。
だから大人数による演奏でもうまくいく。

次にジャズ。
ジャズの特徴(!?)のうちの1つが『ジャムセッション』という演奏形態をとることがある点だと思います。
※以下はフリージャズやインタープレイ等といったものでもあてはまるかもね。
特徴というよりは、醍醐味ととらえるべきなのかもしれない。
オーケストラよりしばりは緩くて最低限のルールを守れば、まずはいいんです。
最低限のルールって人それぞれ違うのかもしれないですが、筆者の解釈ではコード進行とオリジナルの香りでしょう。
『オリジナルの香り』なんてごまかしてしまいましたが、リズム隊がオリジナルを醸し出していたり、メロディがアレンジされていたりといくつか要点があると思います。
ジャムセッションというのはそんなゆるいしばりだけで、演奏するんですね。
で、誰かがオリジナルからちょっと『崩した』演奏をすると、それに反応してそれに調和するような演奏をします。

話を戻して、何か共同作業をする場合にあてはめると、最初に色々な決め事をしてから勧めるのが、筆者としてのオーケストラ的なイメージなんです。
そして、ゆるい決め事を設けてよりいいやり方、決め事を都度決めたり取り入れたりするのがジャズ的なイメージというわけです。

個人的に好きなのがジャズ的なほうですね。
オーケストラ的なのは、大人数での作業は混乱を招かないように色々な決め事が必要だけど、反面それが足かせになってスピードが出ないことがあるんですね。
ジャズ的なのはその反対ですね。
少人数でのスピード感はいいけど、大人数でやった場合色々なルールが勝手にできると混乱して逆効果になるわけで…

今は何かにつけて自分で好きな方法がチョイスできるので自分の周りの最小単位はジャズ的に、ステークホルダーにはオーケストラ的に『ちゃんと君たちのルールを守ってやってますよ』なーんてやり方をしてます。
これがいいのかどうかはまだ分かってないけどね。

ただ言えること。
人生なんてウン10年なんだし、スピード感は大切だと思いますよ~。
それに加えてエキサイティングだということないです。
なーんてね。