このお名前を見てピンと来る人は結構美術に興味を持っているんじゃないかと思います。
貧困と持病の肺結核に苦しみ、大量の飲酒、薬物使用などの不摂生の末、36歳で没したモディリアーニの生涯は半ば伝説化しており、映画化もされているんです。
(ってさっき知ったんだけど…【汗】)
彼は貧困の中でも妥協を許しませんでした。
奥さんが妊娠中で自身も病気という苦しい時、何も分からないアメリカの大富豪がやってきて、彼の絵を買う、そしてアメリカ中に知らしめる、と言われてもそれを蹴ったんだとか…
人の心を打つ作品には、作り上げた人間の言葉に絶するような葛藤が刻み込まれているというのが筆者の考え方です。
モディリアーニの絵もそうなんだと思います。
もっというと、これは絵に限らず、映画でも音楽でも一緒だと思います。
人間として、アーティストとして妥協を許さないルーツ---根っこがあるからこそ、観る人に感動を与え、力づけてもくれる。
モディリアーニはパリのカフェで食っていくために、1枚5フランで似顔絵を描いていたときもあったそうです。。
ある時、1人の労働者の顔を描き、『はい』と渡したら、絵を見た労働者は『なんだこりゃ』というと、お金だけ払って『いらないよ、こんなの』といって帰ってしまった。
いうなれば、乞食扱い。
その時、モディリアーニは何と言ったか?
『これは写真じゃないんですよ』という、その一言だった。
つまり、モジリアーニは自分が感じるこの労働者の人生を描いていたわけです。
今の日本にモディリアーニのように妥協を許さない人生を歩んでいるアーティスト、あるいは人は一体どれだけいるのだろうか…
そんなこんなでモディリアーニは好きな画家の1人なんだけど、映画ではどのように描写されているんでしょうねー。
どうやら今週金曜で劇場での公開は終わるため、劇場では見られそうにないです。
DVDになったら、ゆっくり見てみようと思います。
そうそう。
忘れていました。
モディリアーニのことを書いたのは映画が公開されているのを知ったわけじゃなくて大丸心斎橋店の広告にモディリアーニの絵が採用されていたから。
わくわくして家で内容を確認したら、どうやらモディリアーニの絵はほとんどないらしい。
だから、今回はパスしようと思います。