数日前にちょこっと出したMiles Davisの『BITCHES BREW』を聴きました。
名盤になるんかな。
それとも『問題作』??
このアルバムは俗に『電子化マイルス』と言われているものですね。
電子楽器を取り入れているということです。
ジャケットを見ると、エレクトリックベースとエレピが使われていることが分かる。
曲のほうはというと、カオスですね。
ほんと混沌としてます。
新しいジャズを模索しているという感じです。
8ビートを取り入れたりもして、当時は『マイルスがロックに走った!?』と言われたそうですが、今聴くとそうでもないかなという感じ。
緊張感があってスリリングではあるけど、多分万人受けはしないですねー。
さてさて名盤と一言でいってもいくつか種類がありますね。
『BITCHES BREW』は『ジャズの歴史上重要な位置づけとなるアルバム』ということなんでしょう。
このアルバムにはChick Coreaが参加しているんだけど、この後RETURN TO FOREVER, Light As A Featherというアルバムを出すことになるんだけど、この時期に出されたSpainは誰もが一度は耳にしたことがある曲だと思います。
そうしてフュージョンとしての地位を確立していくことになるんですね。
その作品自体が名曲というのもありますね。
人それぞれだとは思うけど、例えばBill EvansのWalts for DebbyやSonny RollinsのSaxophone Colossusは個人的にはこれに当てはまると思っています。
特に前者でいうとMy Foolish Heart, Waltz for Debby、後者でいうとSt. Thomasあたりがそうかな。
お気に入りのジャズバーでもよく演奏されています。
多くの人の心をわしづかみにしているんでしょうね。
そして最後に一部のコアな人たちに熱烈に支持される作品があると思います。
Miles Davisの『on the Corner』はBITCHES BREWより少し後で発表されたアルバムでソウル/ダンス・ミュージックへの接近を試みた作品です。
よく彼の最高傑作と言われているのは『Kind of blue』だけど、彼自身によれば、これは失敗作であり、on the Cornerは満足のいく出来なんだそうな。
う~む。