名盤とは…

数日前にちょこっと出したMiles Davisの『BITCHES BREW』を聴きました。
名盤になるんかな。
それとも『問題作』??
このアルバムは俗に『電子化マイルス』と言われているものですね。
電子楽器を取り入れているということです。
ジャケットを見ると、エレクトリックベースとエレピが使われていることが分かる。

曲のほうはというと、カオスですね。
ほんと混沌としてます。
新しいジャズを模索しているという感じです。
8ビートを取り入れたりもして、当時は『マイルスがロックに走った!?』と言われたそうですが、今聴くとそうでもないかなという感じ。
緊張感があってスリリングではあるけど、多分万人受けはしないですねー。

さてさて名盤と一言でいってもいくつか種類がありますね。
『BITCHES BREW』は『ジャズの歴史上重要な位置づけとなるアルバム』ということなんでしょう。
このアルバムにはChick Coreaが参加しているんだけど、この後RETURN TO FOREVER, Light As A Featherというアルバムを出すことになるんだけど、この時期に出されたSpainは誰もが一度は耳にしたことがある曲だと思います。
そうしてフュージョンとしての地位を確立していくことになるんですね。

その作品自体が名曲というのもありますね。
人それぞれだとは思うけど、例えばBill EvansのWalts for DebbyやSonny RollinsのSaxophone Colossusは個人的にはこれに当てはまると思っています。
特に前者でいうとMy Foolish Heart, Waltz for Debby、後者でいうとSt. Thomasあたりがそうかな。
お気に入りのジャズバーでもよく演奏されています。
多くの人の心をわしづかみにしているんでしょうね。

そして最後に一部のコアな人たちに熱烈に支持される作品があると思います。
Miles Davisの『on the Corner』はBITCHES BREWより少し後で発表されたアルバムでソウル/ダンス・ミュージックへの接近を試みた作品です。
よく彼の最高傑作と言われているのは『Kind of blue』だけど、彼自身によれば、これは失敗作であり、on the Cornerは満足のいく出来なんだそうな。
う~む。

NHKテレビイタリア語会話講座

今、NHKテレビイタリア語会話講座を見ています。
ほんと、久々です。
毎週録画しているものの、仕事が忙しかったり、昔よりは情熱が冷めてしまったこととか、、、いくつかの要因が複合してちょっと足が遠ざかっていました。

はじめて見たのが1998年なんで、かれこれ7年が経ちます。
観るようになった間接的なキッカケはイタリア旅行をしたこと。
結構単純なのです
イタリアに行って、食べ物は口にあうし、ワインはおいしいし、建物や美術品は綺麗だし、イタリア人は前向きな人が多い(陽気と表現してもいい)しで、感動しっぱなしだったんですね。
そして、深夜暇な時に適当にTVのチャンネルを変えてたらたまたま放送していた『NHKテレビイタリア語会話講座』が衝撃的だったんです。
なんといっても『NHK』では考えられないくらい軽い。
出演者が『ダリオ・ポニッスィ』と『ジローラモ・パンツェッタ』という2人のイタリア人+『辻香緒里』という日本人。
この3人がとてもパワフルだった。
スキットがアニメで、これまた興味をひく内容。(前述のダリオ・ポニッスィさん作)
イタリア人宇宙飛行士『イタロ』がイタリアを不法にコピーしたというベッペ星を調査するために地球を飛び立った・・・
※20回目くらいからしか見てないんだけど、この時には既にベッペ星のキャラクタ『コッコ』とイタロが仲良し状態やった【笑】

うまくできています。
この時のイタリア語会話講座で目指すところは『旅行先で使えるようになる』だというのが強く伝わってきます。
我々がイタリアに旅行することがイタロがベッペ星を調査するのとうまくオーバーラップするんです。
しかも、コッコの喋りがイタリア語の台本をゆっくり棒読みしたような感じなんですね。
(検索してみると、賛否両論みたいですね)
イタリア人の口調とは厳密に違うんだけど、聞き取りやすくなっています。
イタロのほうはダリオさんが流ちょうに喋っていて、生のイタリア語が分かるようになっている。
文法はほどほどに、親しみやすさを前面に出していました。
しかも内容がおもしろおかしくできています。

ここまでやるというのはとてもお金のかかることだそうです。
当時知り合った『NHKオモシロ学問人生』のアートを担当していたデザイナー曰く、『めっちゃ金かかってる、、、うらやましい』とのことでした。

さて今日観た感想を一言でいうと、『年を追う毎に内容がぶれてきてるかなー』ということです。
イタロとコッコは旅行で使えると、イタリア語って簡単でおもしろいんだよ、いうところをメインに考えていたように思うんだけど、特にここ数年は文法の解説を入れてみたり、旅先かどうかに関わらず会話できるところを目指したり。。。(これは明確なシチュエーションを設定しないところに問題があるのかな)

ところで、現在は思うところがあって、イタリア語、タイ語、中国語(北京語)、英語を勉強中。
どれも中途半端です【汗】
ただ、楽しんでやってますよ。
『えー勉強って~』という人もいるかもしれない。
でもこう考えたらどうだろう。
海外旅行をして、現地の言葉で話ができたら楽しいよね。
現地の言葉で話をしたら、より現地の人が心をひらいてくれる。
野球とキャッチボールの関係と同じじゃないかな。
つまりキャッチボールをする人たちはキャッチボールそのものが楽しいよりは、より野球を楽しむために練習をしてる。
少なくともそう筆者は考えています。

追伸)
とまあ、書き終わった時点では既にNHKテレビイタリア語会話講座が終わって1時間が経過しました。
時間かかった~。

◆参考勝手リンク

NHK教育「イタリア語会話」のページ(非公式)
↑こちらのほうがイタロとコッコの楽しさを的確に伝えてるかも
http://www003.upp.so-net.ne.jp/italiagokaiwa/
http://www003.upp.so-net.ne.jp/italiagokaiwa/itato_cocco_index.html

[http://www.nhk.or.jp/gogaku/italian/index.html イタリア語会話オフィシャルページ]

[http://www.mondodario.com/darioix1.html MondoDario(ダリオさんのHP)]